株式会社しまんと美野里

台所力


辰巳芳子さんの台所力という本があります。

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偶然西土佐の図書館でみつけて借りたのですが、本当に大事なことが詰まっています。
辰巳芳子さんといえば命のスープ
身体が弱ってものが噛めなくなってもスープでエネルギーを注ぎ込む。とても奥深いスープです。

辰巳芳子さんは高知にも崇拝する方が沢山いらっしゃるということで、高知パレスホテルでは月替りで辰巳芳子さん監修のスープが味わえるそうです。
私は何年も前にこちらの朝バイキングに行ったことがありますが、高知の食材がたくさん使ってあり、心にも身体にも嬉しいご飯でした。県内の方にもぜひ行ってもらいたい場所です。

さて、この本の中で特に印象に残ったフレーズ。
「人間の子どもは、自分で食べられる人にならなければいけないのです」

「私は皆さんがこうして料理に親しんでほしいと思います。
お母さんが疲れたり、病気のときには、きっと助けてあげられる人になってくださいね。
そして、お隣さん、ご近所さん、社会全体で困ったときに支えられるのが、台所力です。」

この本では、まずお米の大事さが丁寧に書かれていて、とぐ、炊く、おむすび…段階的にどう扱うかを、わかりやすく書いています。
その他のページも、日本の伝統の味や食材が写真付きで説明されていて、その知恵に感動します。そして日本人に生まれて良かったなぁと思いました。

今日、配達に来てくれたお米屋さんと立ち話をしていたのですが、今年のお米の価格は下がっているそうで、お百姓さんにとっては厳しい状況だそうです。
この道40数年というベテランさんも、昨今のこの状況には残念そうでした。
確かに、年々お米の作付け面積は縮小されてきていると感じます。

パン食が主流となっている現代ですが、やはりお米の良さを知っている人もいると思います。

こういう本を読むと、日本人とお米の関係はそう簡単には切れないような気もします。
でも、ほとんどお米を食べないというお家もあるのは確かです。
お米の消費が減っている今だからこそ、自分達が子や孫にお米の大切さを伝えられたらと思います。
私が幼い頃に、父に、お米一粒には七人の神様がいる、お百姓さんが一生懸命育てたお米、大事にしなさい。と教えられました。
うちは百姓ではないのですが、生活と共に田んぼはありました。

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しっかりお腹にたまって元気がもらえる、噛めば噛むほど美味しいお米、原点回帰でもう一度ちゃんと考えたいです。

今日は長々と失礼しました。

西土佐はもうすぐ稲刈りシーズン。今年もたくさんの実りがありますように。

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