栗のカットバック②
- 2015年02月26日
- 四万十栗
(栗のカットバック①)の続きです。
まずは園の環境を可能な限り整えます。
この園では、東側の朝陽が入る方向にヒノキが自生していたので、日当たりが悪くなっていました。
農家さんはみんなチェーンソーを使えるので、どんどん作業が進みます。
切った後、あたりがすごく明るくなりました。
剪定は、どれを切ろうかと考えると難しいので、どれを残すかを考えて不要な枝を切っていった方が簡単なようです。
後、葉っぱが生い茂ってきたときにまんべんなく日光が当たるように想像しながら切ること。が大切です。
この園は、細かい剪定というよりはまず大胆に太い枝を切って枝を更新していく、というものなので、日当たりや他の樹との関係を考えながら残す枝に紐で印をつけました。
こうしておくと、来年の剪定時も役に立ちます。
あと気をつけたいのが、樹の内部の弱小枝を切ってしまわないことです。
樹の内部には実がならないし、風通しや日照のじゃまになるからと、内側の弱い枝を切り落としがちですが、樹の内部まで枝葉をつけることは非常に大切とのこと。
剪定によって木の内部が枯れこまないようにすることが大事だそうです。
はじめは枝を切ることに抵抗がある人でも、切った所からどんどん勢いのある枝が出てくると、剪定の効果に驚かれます。
切りすぎたと思っても、5月の新芽の時期には葉っぱがたくさんつくので、生命力にびっくりします。
栗の木の手入れの中で、剪定と草刈りは外せないと思いますが、生産者の高齢化により、それが困難になってきています。
今回の園のように、少しずつでも再生をしていけるように、地域のみんなで取り組みたいと思います。